白い花 - TRIPLANE
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TRIPLANE☆ 白い花 



作詩:江畑兵衛 作曲:江畑兵衛 



寒空の下 凍えそうな道を重い足取りで辿りながらも 

君と見つけた花が咲いていて 

思わず笑顔がこぼれそうになった  

あの懐かしい場所で 

冷たい雨のしずくがこぼれて  

傘を持つ手にもはね返るけど 

かじかんだ手を温めるものが  

僕にはポケットと片方の手しかないさ 

枯れ葉を散らして風が鳴いてる 

少しの温もりだけ残して行く 

思い出もまた色が落ちては 

自然と忘れて行く 時が流れるなら 

君が僕の手を握った拍子に途切れかけていた気持ちの糸がつながる 

温かいその手を握り返せない僕の前で白い花が揺れていた 

涙の跡が凍らないうちに冷たかった雨は雪にかわっていった 

震える僕の肩を叩くようにゆっくりと優しく舞う白い花びら 

燃えるように赤く色付く並木に静かに降りる雪の頼りなさに 

細い身体を僕にあずけて眠った君の事をそっと重ねてみた 

この胸の中で君が育てた優しさの花 誰かを想って芽吹いた 

乾いた心で枯れないように  

僕はいつも優しい誰かを探している 

遠過ぎる場所でも僕の眼は白い花を見落とすことなく摘める 

君の手が届く所までこの風は吹いてくれるだろう 

そこで咲く花はきっとあの日僕が摘んだものさ 

今は誰かを探して揺れてるはずなのに 

あの場所に立ったら本当の気持ちがこぼれる 

君が僕の手を握った拍子に途切れかけていた気持ちの糸がつながる 

僕の手の平を優しく包む君のその手を握り返せずにうつむいた 

一人ぼっちだけど心の中 君が育てたあの白い花は 

枯れないようにずっと優しい誰かを待ってる