一雨過ぎた後の、町のにおいが好きよ。恋へとかけらしてた 夕方が香るから あるころ 笑いながら いつも さみしかたのよ あなたは夢を覆って上の空だったから * 背伸びして 重ねた季節の忘れ物 今はもう この手にすぐへはしないけど 見られた 駅の前で 傘を持って余して あなたを待ってる今日が厭うしい 雨の後 言葉が過ぎた後の鈍る瞳が好きよ 昔の私ならば ポルポルと泣く場面 あのころ むつけあった 小さな愛の種は 揺るがぬ時も超えてをたよかな 気になった 許しへに重ねた 二人のたがらもの それはもう約束のいらない帰り道 早足ねおいがけて 手打つ名が空くても あなたが分かる今日が誇らしい雨の後 (* 繰り返し)